お前、可愛すぎてムカつく。


「うん…そうだよね」


「蒼空にはやっぱ敵わないなー」


「そ、そんなことないよ!渉君は蒼空の100倍優しいし、蒼空より女の子の気持ちわかってるし!!」


「彩ちゃん…」


その時、すぐ後ろで人の気配がした。




「ほぉー。オレより渉の方が100倍優しいし女の気持ちがわかってるって?」



全身が凍った。


「蒼空っ!?」


振り返ると、蒼空が笑っていた…目は笑ってないけど。


非常にヤバイ…変な事聞かれちゃったよ。


「彼氏に向かって言ってくれるねー?」


「ごめん…」


もう謝るしかないじゃん!!!


「つーか、何ソレ」


蒼空が渉君の手元を指さした。


渉君が持っていたのは私があげたプレゼント。


あ、非常にヤバイ、パートⅡ。



「これ?彩ちゃんにもらったんだよーん、いいでしょぉ?」


渉君は蒼空に向かって見せびらかす様に広げた。


「は!?何ちゃっかりもらってんだよ!?」


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