お前、可愛すぎてムカつく。
まさかそんなこと言ってもらえるとは思わなかったから嬉しすぎて跳びはねたくなった。
憧れの颯太先輩の友達になれた…。
夢みたい。
外見は不良っぽくなってしまったけど、今も中身は変わっていない。
こんな私と友達になってくれるんだもん…
それに優しい瞳はあの頃のままだ。
「そんなに嬉しいの?」
「はいっ!だって、ずっと憧れてて…」
動揺している私に、先輩は優しく微笑んでくれた。
「じゃあ今度遊ぼうね?」
「はいっ是非!!」
先輩優しすぎるよ…振られたけど、好きになってよかった。
「そろそろ行っていいかな?友達待ってるからさ」
そう言って親指を立てた先には、いつも一緒にいる先輩の友達が数人ほどこっちを見て笑っていた。