お前、可愛すぎてムカつく。


「彩ちゃん…なに思い出してんの?ヤラシー」


「なっ!!蒼空が変な事言うから!」


「かっわいーなぁ彩ちゃんはっ」



蒼空は私を自分の胸に抱き寄せて、頭を撫でてきた。


「バカにしないでっ」


「してないしてない。マジで可愛いって思っただけ」



そう言う事さらっと言っちゃうんだから…



「蒼空が素直だと調子狂うな」



「そっか?俺はいつでも素直に言ってるけど」



そうだよね、毒舌すぎるくらい毒舌だし…


最近蒼空は他の女子と一緒にいることもなくなった。


私と付き合ってから腹黒人間と女子達から罵られていることも知っている。


でも私はそれを嬉しく思っちゃってる。


私を心配させないようにしてくれてるんだよね…?


でも…


「水原さんは…蒼空にいくら冷たくされても諦めないよね…」


「あー、あいつにはこの前ちゃんと話した」


「え!?」








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