【短】花火の夜に


「なになに~?オレと遊んでくれる気になった?」


「…」


なんないっつーの!
早くどっか行ってよ















"グイッ"


「きゃっ」

あたしは思いっきり腕を引っ張られた


「何様なわけ?」


はっ??
逆ギレ!?

「ちょっ はなして下さい!」

「可愛い顔してるからって調子のってんなよ!!」

や やばい……

やばいよ これ


「やだ!離して!!」


「うっせぇんだよ!」


あたしはどんどん引きずられていった

この先にあるのはホテル街だ…





やだ やだ やだ!!


必死に腕を振り切ろうとした
びくともしない……




どんどんホテル街は近付いて行く


涙目になってきて視界がぼやけてきた

















「…っ…………」


















もう…ダメかもしれない


< 15 / 36 >

この作品をシェア

pagetop