【短】花火の夜に
「なになに~?オレと遊んでくれる気になった?」
「…」
なんないっつーの!
早くどっか行ってよ
"グイッ"
「きゃっ」
あたしは思いっきり腕を引っ張られた
「何様なわけ?」
はっ??
逆ギレ!?
「ちょっ はなして下さい!」
「可愛い顔してるからって調子のってんなよ!!」
や やばい……
やばいよ これ
「やだ!離して!!」
「うっせぇんだよ!」
あたしはどんどん引きずられていった
この先にあるのはホテル街だ…
やだ やだ やだ!!
必死に腕を振り切ろうとした
びくともしない……
どんどんホテル街は近付いて行く
涙目になってきて視界がぼやけてきた
「…っ…………」
もう…ダメかもしれない