【短】花火の夜に

いきなり殴りかかられた男は思いっ切り地面に叩き付けられていた

「テメェ何すんだよ!!」

当然の如く男から罵声がとぶ

「それはこっちのセリフなんだよ!嫌がる女を無理矢理こんなとこ連れてきて…マジふざけんじゃねーよ!!」

「お前…あそこでさっきまで歌ってた奴だろ!テメェは歌ってりゃいいんだよ 関係ねぇ奴が首つっこんっくんじゃねぇ!」


「関係あんだよ!大事な奴1人守れないで ウタなんか歌ってる意味ねぇんだよ」


「あーもーまじうぜぇ なんか萎えたわ」


そう言って男は姿を消した













あいつに目をやると涙目だった
抱き締めたい衝動に駆られたけど場所が場所だし…

「とりあえず…出よう」


オレはあいつの手をとった

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