【短】花火の夜に
「コラッ不良女子高生!」

あいつに話しかけられてやっと我に返った

「も~その呼び方止めてってば!」

「事実だろ♪」


そう言いながらギターを片付け始めた

「まだ22時だもん!」

「"まだ"じゃなくて"もう"だから!」

「そんなことないですぅ!」

「そんなことありますぅ!」

「真似しないで!」

あたしはこうやって話す時間が大好きだった

「っとに なんで毎週毎週……どんだけオレのウタが好きなんだよ(笑)」

「そ そんなことないし!予備校帰りに"ついでに"来てるだけだし!」


なんでこーゆー所で素直になれないんだろ…
あたしって本当に可愛くない

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