内気な私が恋をした
とかいって今昼休みだけど…

「全く」

いつもぼーっとしちゃうから紗奈も少し呆れちゃったみたい。

話しても聞いてるか聞いてないかわからないって言われたし。

正直全く聞こえてないけどね。

「佐美月さん、ちょっといいかな?」

この子は唯斗にいつも話しかけてる女の子。

「放課後に校舎裏まできてくれない?」

「別にいいけど」

なんだろうとは思ったけどいけばわかると思って気にしなかった。

放課後になって校舎裏に向かう。

着くとそこには三人の女子が待っていた。

三人は鋭い目付きで私を睨む。

「あんた唯斗君とずいぶん仲良さそうじゃない」

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