内気な私が恋をした
「昼休み話しかけてたのはここに来させるためか」

黙る女子三人。

「謝れ」

低く冷たい声。

「ごめんなさい」

「俺にじゃねえだろ!香那に謝れ!!」

こんな感情的になる唯斗は初めて…

「ご、ごめんなさい。もうしません」

三人は慌ててその場所から去った。

力が抜けて膝から崩れそうになる私を唯斗は抱き締めた。

なにも言わず頭を撫でてくれる。

思わず今まで我慢していた涙が溢れ出す…

私が泣き止むと唯斗は体を離した。

「怖かったよな。ごめん」

「唯斗は悪くないの」

「悪いのは俺だ本当にごめん」

唯斗はもう一度私を抱き締めた。

「家まで送る」

「大丈夫だよ私なら」

「いいから」

「ありがとう」

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