黄泉の本屋さん



「奏音さん、本当にいいんですか?」



ゆめかさんが奥の部屋で一人書くことを纏めている間、私は浅葱と店頭にいた。
心配そうに浅葱が尋ねてくる。
自分が提案したことを、少し気にしてくれているらしい。



「大丈夫。浅葱こそ、身体は大丈夫?しんどいんでしょう?顔色、悪くなってる」

「僕は、自分がすると決めたことなので」

「私も同じ。私が言いだしたことに、浅葱を巻き込んだ。だから、私ができることはやりたいの」




真っ直ぐ浅葱にそう告げると、浅葱は優しく微笑んだ。
次の瞬間、ぐらりと浅葱の身体が揺れ私の方へと倒れてくる。




「浅葱!」



慌てて浅葱の身体を支える。
やっぱり、相当しんどいんだ。
無理、してるんだね。




「ごめん、ごめん、浅葱・・・」

「平気です。ですが、今日はいささか疲れました。少し、休ませて、ください・・・」




ガクッと膝を降り、その場に倒れてしまう。



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