黄泉の本屋さん


「俺、頑張るよ。・・・前を向いて生きる。そしていつか、天国で会えた時誇れるように。俺は、生きるよ」





その目には、魂がこもっていた。
生気に満ちた顔。


ああ。
ゆめかさんが成し遂げたかったこと。



叶ったね。




「・・・ありがとう・・・・」





風が舞う。
その風は、ゆめかさんをさらってく。


その声は、聞こえただろうか。



彼の耳に、心に届いただろうか。




きっと、大丈夫。
だって、池野さんこんなにも清々しい表情をしているもの。






「あの、ありがと・・・。あれ?」





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