黄泉の本屋さん
外に出て1人になると、少し冷静になる。
感情的になって、バカみたいだ。
私は浅葱の彼女でもないのに。
浅葱が誰と抱き合おうが、仲良くしようが、私にはそれを止める権利はないんだ。
そう考えると、すごく切なくなった。
「ほんと、バカだ・・・」
その場にうずくまる。
私は、いったいなにを勘違いしてたんだろう。
私はこの世界の人間じゃなくて。
私はいつまでもここにいるわけじゃないのに。
浅葱の生活を。
浅葱の人間関係を私が壊すわけにはいかないんだ。
ずっとここにいるつもりでいた。
ここの生活に慣れすぎてた。
浅葱との生活を楽しんでた。
私の居場所はここじゃないのに。
自己嫌悪。