黄泉の本屋さん
子どもの頃の姿。
そして、大人になっていくさま。
女の人と笑い合って。
2人の間に小さな子どもが増える。
その子もどんどん成長していき・・・。
険しくなる徳山さんの表情。
そして、怒鳴り合う父と、息子。
怒鳴り合うように別れ、徳山さんは胸を抑えて倒れた。
一連の光景がスライドのように捲られていく。
風がやむとその映像も消えた。
「あ・・・」
「さあ、記憶の欠片を探しに行こう」
浅葱が手を差し伸べる。
私は迷うことなくその手に重ねた。
ギュッと握られた手。
私は立ち上がる。