黄泉の本屋さん
「奏音さん・・・?」
きょとんとした表情。
意識が、戻った?
その瞬間浅葱の身体から黒い靄のようなものが噴き出した。
「よくやりました!あとは、私に任せてください!」
暁がそう言うと、呪文を唱え、その靄は一瞬にして消え去った。
終わったの・・・・・・・?
「暁・・・?」
「もう、大丈夫です。悪霊は、消え去りましたから」
暁の言葉にホッとする。
浅葱の身体から急に力が抜け倒れこむ。
私は慌てて支えようとするけど、浅葱の身体を支えきれずその場に座り込んだ。
瞳を閉じ眠っている様子の浅葱。
大丈夫なのかな?
「突然記憶が戻った状態に、耐え切れなくなったんでしょう。しばらくすれば目を覚まします」