黄泉の本屋さん
その想いからは矛盾しているけど。
なにが、正解なのかわからなくなった。
「浅葱に、決めてもらうことはできないのかな」
「浅葱に?そんなの、常世へ行きたいに決まっていますよ」
「そんなの、わからないよ。記憶が戻っても、今まで暁とここで過ごした記憶がなくなったわけじゃないんでしょう?」
「それはそうですが・・・」
浅葱の気持ちはわからない。
どうしたいのか。
浅葱自身が決めてもいいんじゃないのかな。
「ここまで、巻き込まれたんだから。この先どうするか、浅葱自身が決める方が絶対にいいと思う」
常世に行くか、ここに残るか。
二つに、一つ。
「ここに残りたいって言ったら、ここにいさせてあげてほしい」
「・・・そんな風に、言ってくれるでしょうか」
暁は、居てほしいんだ。
暁の言葉でそう確信した。