黄泉の本屋さん
「暁・・・、あなたが本当の神様だったんだね」
「浅葱・・・。騙していてすみません。でも私には、こうするしか・・・」
「大丈夫だよ。わかってるから。僕を助けてくれてありがとう」
浅葱はそう言って優しく微笑んだ。
暁は目を見開くとクシャッと顔を歪ませ涙ぐんだ。
「浅葱、浅葱の気持ちが知りたいの」
「僕の気持ち?」
「うん。浅葱が常世に行きたいと言うなら、私と暁がちゃんと送り出す。でも、もしここに残りたいって言うなら・・・」
「そんなの、決まってるよ」
私の言葉を遮り、浅葱が笑う。
決まってる?
それって・・・・・・。
「僕は、ここに残る。この仕事、好きなんだ」
「浅葱・・・」
「あ、でも、もう神の力はないから、できることはなくなってしまったかな?」
「そんなことは!もう一度私の力を浅葱に」
「え?でも」