黄泉の本屋さん


「浅葱が、残りたいと言ってくれたらそうしようと思っていたんです。今までのように、浅葱と共に。私と浅葱でこの店を続けていきたいと」

「暁・・・。うん。じゃあ、これからもよろしくね」



浅葱は、この場所を選んだ。
選んだんだね。



私は二人を微笑ましい気持ちで見守る。




嬉しい。
私も、すごく嬉しい。



暁は、浅葱に神の力を譲渡し、暁は今までの子どもの姿に戻った。
浅葱も暁もとても幸せそうで、温かい丸で家族のような――――――。




ズクン。





―あんたなんか、産まなきゃよかった






いた・・・。
な、なに?


声が。



誰の、声?





< 186 / 241 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop