黄泉の本屋さん


「浅葱・・・」



おずおずと、浅葱を呼び止める。
浅葱は立ち止まり私を振り返った。



「はい、奏音さん?」



優しく微笑み私を見つめる。
変らない浅葱。

記憶が戻っても、変わらず優しい浅葱。




「浅葱、私ね」

「はい」

「浅葱の事が、好き」




真っ直ぐに。
目を見据えて告げた。

告白。




「浅葱が、好きなの」




芽生えた想い。
それを大切にしたい。




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