黄泉の本屋さん


「そんな!そんなの、嫌!」

「仕方ないことなんです。それが、決まりだから」

「ひどいよ・・・。そんなの・・・」



忘れたくなんて、ない。
浅葱の事を忘れるなんて・・・。




「いやだよ・・・」




私は顔を覆って泣き出した。
耐えられない。

そんなの。
絶対に、嫌。




「奏音さん・・・」



浅葱が、私の身体を包む。
優しく抱き寄せてくれる。




「・・・もう一つ、奏音さんを受け入れられない理由があるんだ」

「え・・・?」




理由って・・・。





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