黄泉の本屋さん
―どうしてあなたっていつもそうなの!?
頭痛と共に聞こえてきていた声。
―仕事で疲れてるんだ、いい加減にしてくれ!
怒号に、ヒステリックな声。
―仕事仕事って、いつだってそう。あなたは家族の事なんて、なにも考えてくれてないのよ!
―あなたなんか、産まなければよかった
―産んでくれなんて、誰も頼んでないわよ!
その声は、自分のモノだった。
ああ、これが現実だった。
そうだ。
本当は、こっち。