黄泉の本屋さん
「なんと、説明したらいいんだろうね?」
躊躇いながら呟く浅葱に、私は言いたい。
そんな事、聞かれても困る。
第一、この状況からして意味不明だ。
いみふめい!
イミフ!
ここはいったいどこで。
あなたたちはいったい何者で、いや、店主だと言ってたけど怪しすぎるし。
いったいこの夢はいつ覚めるのか。
全ての答えが、まだ何もない。
とにかく、これが夢なら早く覚めてほしいし。
いい加減この状況から抜け出したいのだ。
「とにかく、しばらく。ここにいるといいよ」
「はっ!?あ、浅葱!?」
その言葉に反応したのは、私・・・ではなく暁だ。
私が声を上げる前に叫ぶもんだから、私が反応しそびれてしまった。
いい加減、消化不良。
スッキリしない。
私だって、思い切り「はぁ!?」って言いたい。
だって、この状況。
あ り え な い。