黄泉の本屋さん



「そもそも・・・。あなたたちは、一体なんなの?」



人間?
幽霊?

それとも、化け物?

扇子に化ける妖怪とか・・・。




「あなた、とても失礼なこと考えてるでしょう?」



暁に、睨まれた。
図星過ぎて反応できない。



「浅葱は、云わば、神の代行人。神に代わって、彷徨える魂を正しい道に誘う者。俺は、浅葱の使徒(しと)。神に仕える者」

「神・・・さま・・・?」

「正確には違うけど、そう思ってくれていい」




暁が説明してくれるけど、信じられない。
こんなのほほんとした人が神さま!?



いやいや。
ありえないから。



「まぁ、黄泉屋書店の店主、そう思っていてよ」



浅葱がそう言って笑った。



< 28 / 241 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop