黄泉の本屋さん
「そもそも・・・。あなたたちは、一体なんなの?」
人間?
幽霊?
それとも、化け物?
扇子に化ける妖怪とか・・・。
「あなた、とても失礼なこと考えてるでしょう?」
暁に、睨まれた。
図星過ぎて反応できない。
「浅葱は、云わば、神の代行人。神に代わって、彷徨える魂を正しい道に誘う者。俺は、浅葱の使徒(しと)。神に仕える者」
「神・・・さま・・・?」
「正確には違うけど、そう思ってくれていい」
暁が説明してくれるけど、信じられない。
こんなのほほんとした人が神さま!?
いやいや。
ありえないから。
「まぁ、黄泉屋書店の店主、そう思っていてよ」
浅葱がそう言って笑った。