黄泉の本屋さん



気を抜くと、ため息が零れ。
気が付くと、涙が落ちていく。


部屋を用意してもらい、一人その部屋で過ごしている。
浅葱と暁は、忙しいのかどこかに行ってしまった。


静かな部屋で考えるのは、記憶の中にある日常。
そして、今のこの状況。


お父さん、お母さん・・・。
心配してるだろうか。

私の身体は、一体どうなっているんだろう。



辛い・・・。





「帰りたい・・・」




帰りたい。
私の家に・・・。

帰りたい。
家族のもとに。




どうして戻れないんだろう。




ごろんと畳の上に寝転がる。
うつ伏せに寝っころがり目を伏せた。
心が、不安定だ。



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