黄泉の本屋さん
愛ノ章
浅葱の身体
ガタガタッ!
店番をしていると、奥から大きな音が聞こえた。
不思議に思い立ち上がり、音がした方に向かう。
ドジな浅葱は時々物を落としたり、なにかを壊したりすることは多い。
それにしても大きな音に、少し気になった。
「浅葱ー?」
顔を覗かせ部屋の中を見ると、倒れている浅葱の姿を発見した。
私は慌てて浅葱に駆け寄った。
「浅葱!?」
慌てて浅葱の顔を覗き込むと、真っ青な顔色。
どうしちゃったの?
浅葱・・・。
「浅葱!あさ・・・」
「・・・ごめん、大丈夫、だよ」
浅葱はうっすらと瞳を開け、身体を起こそうとする。
私は浅葱の身体を支え起こす。