黄泉の本屋さん
「大丈夫って・・・、顔色すごく悪いよ」
「平気・・・。いつもの事だから」
「いつもの?」
浅葱って、身体弱いの?
体つきも華奢だし、強そうには見えないけど。
こんな弱かったんだ・・・。
「とりあえず、横になろう。布団敷くから」
「・・・ありがとう」
私は、部屋に布団を敷きそこに浅葱を連れて行った。
布団に入ると、すぐに眠りに落ちた浅葱を見て、相当しんどいんだと眉を顰めた。
「奏音さん、店番――――、浅葱!?」
店頭にいなかった私を気にした暁が部屋を覗き込み、浅葱の姿を見て声を上げた。
「大きな音がしてきてみたら、浅葱が倒れてて・・・」
「そうですか・・・。薬草を煎じてきますね」
「薬草・・・。それでよくなる?」
「はい。多少は・・・」
暁はそう言うとすぐに行ってしまった。