黄泉の本屋さん
浅葱の身体がビクッと震える。
え、なに、あれ、逃げてんの?
そんなに、薬嫌いなの!?
「浅葱!」
「あ、あの、僕、奏音さんのおかゆのおかげですっかり元気に・・・」
「なるわけないでしょ!ちゃんと薬飲まなきゃだめ!」
「いや、でも・・・。本当に・・・」
ものすごい拒否反応。
まるで子どもだ。
でも、ここで逃すわけにはいかない。
暁に任せてって言ったんだもん。
「絶対に飲むまでここからは出しません!」
浅葱の前に立ちはだかり仁王立ちになる。
私を見上げた浅葱の顔が、この世の終わりのように青ざめた。
そんな顔したって駄目。
「ほら、布団に戻って!」
「えー・・・」