黄泉の本屋さん
「あ、あの・・・奏音さん・・・」
「・・・っ」
私は、怒られるのを覚悟で肩を竦め目を閉じた。
「あの、すみません。僕が、頑なに嫌がったからですよね。だから、その、気にしないでください」
「浅葱・・・」
「あの、僕の方こそ、奏音さんにそこまでさせてしまってすみません・・・」
浅葱の頬も、心なしか赤い気がした。
でも、怒ってないんだ。
よかった・・・。
「今度からは、ちゃんと飲んでくださいね」
「・・・それは、」
「飲んで、くださいねっ」
「検討します」
この調子だと、次も苦労しそうだ。
毎回こんなの無理だよ~。
こっちの身が持たない!