黄泉の本屋さん
「奏音さんに、看病してもらったから、なにかお返しをと思って・・・」
「・・・そ、それでどうしてこんな?」
「鍋やら必要な物を出そうとしたんだけど」
それがどうしてこうなったの・・・。
呆然とその状態を見つめる。
「あ、浅葱!さっきの音は・・・」
暁も音で駆けつけたようで私の後ろから入ってくる。
部屋の状態を見てあんぐりと口を開いていた。
「ご、ごめん、暁・・・」
「浅葱は台所には近づかないで下さいといつも言ってるじゃないですか!」
「え?」
「浅葱は、劇的に料理が下手なんですから!」
・・・え?
ドジとかそう言う問題じゃなくて、料理ができないってことなの?