めんどくさがり系女子の恋愛事情
「健人、お前はアホか。」
やっぱり今回も高野くんに助けてもらいました…。
この暴走を止められるのは彼しかいない!
「何でだよ!
俺は超真面目に言ってるのに!」
…真面目に言ってることが問題なんじゃないかな、うん。
「青山さんは体育祭の練習してたんだよ。」
「…まじで?」
「まじで。」
「…まじか。」
「まじだ。」
その後しばし続いた無音。
古賀くんは信じられないとでも言いたいような顔してるし、高野くんははあぁーと深いため息をついてる。
2人とも話す気配がない。
…何この空気。耐えられないんですけど…。
私はこの無音に耐え切れなくなって思わず
「あははっ」
声をあげて笑ってしまった。
だって、こんなに勘違いする人っている?
私が普段体育サボるから、体操服姿を見慣れてなかったのかもしれないけど、
だからって…
「こんなに盛大に勘違いする人、初めて見たっ!」
あーおかしい。
古賀くんの勘違いも、
私が大笑いしてる状況も、
2人がぽかーんとしてる顔も、
ツボに入ってしまったらしく、私の笑いはなかなかおさまらなかった。