し・か・え・し
最悪な過去
『神野くん!』
誰も居ない教室へ 大好きな
同じクラスの神野くんを呼び出した。
『何?』
『あの~
あたし神野くんが好きです』
『えっ?』
『良かったら付き合って下さい』
『はぁ?』
ーーーガタッーーー
廊下で音がした。
『押すなよ!静かにしろよ』
『シッ!
今いいところだから・・・』
そんな声までも聞こえてきた。
神野くんの友人たちが廊下に居るのは
様子からすぐわかった。
人が居るからって もう告白したから
後戻りはできない。
『無理なら1度でいいから
デートしてください』
あたしが言ってる途中なのに
外にいた人たちは
なぜか教室内へ入ってきたのだ。
< 1 / 134 >