し・か・え・し



「啓次郎今日はバイト?」


「来週まで休みもらってる」


「あ・・・そうだったね」


忘れてた・・・5連休取ったと言ってた
何があるのかは聞いてない。


「さぁ~帰ろっ!」


「あたしも寒かったら
啓次郎んちへ行くねフフフ」


「どーぞ!今晩でもいいよ
あっ!オレが居ねーわ(笑)」


「あ・・・思い出した
合コン・・・が・・・ある・・・」


ため息交じりに言った。


「嫌ならドタキャンすれば?」


「奈央に絞め殺される」


「恐ろしい友達なんだな」


「顔は可愛いけどね」


「ふーん
あっ!!!また話してたら遅くなる
じゃあな~」


さぁさぁと着替えた啓次郎は
荷物をまとめて帰っていった。


夕べ・・・いや
もう日付変わってたか。。。


予告なしにやって来た啓次郎
土曜に会ったから4日ぶりか・・・あっ
日付変わってたから5日ぶりになる。


「どうしたの?
電話も無しで来るなんて」


「寒いからさくらで
温もろーかなぁ?って」


そう言ってニコッと笑った啓次郎。


「寒いってまだ10月末ですけど?
秋ですけど?」


「寒いって言ったら寒いの!」


「そっかそっか 寒いのは口実で
発情期か(笑)」


「全くぅ~
さくらはそんな下品な言葉似合わないよ」


「そう?」


啓次郎とこんな関係になって
大胆になったのは確かだ。


開き直り?
かもしれない。


そして友人からは最近性格が
変わったと言われる。


そういってる間もなく
あっという間にあたしたちは
ベットイン。


そして奈央の電話で朝目覚めたのだった。



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