し・か・え・し


「いいお店を見つけたから」
と流川へ。


ここは色んなお店が立ち並んでいて
どこに入ろうかと悩むほど・・・。


健斗が見つけたと言うお店は
こじんまりとした飲み屋。


「再会に乾杯!」


グラスをカチンと合わせる。


あたしはピーチのカクテル
健斗は生ビール。


「始めに言っておくけど!
酔いつぶれるほど飲まないでね!」


「わかってますっ!
また襲われたとか言われたくないしね」


意地悪げに言う健斗。


「もう!それは時効でしょ」


「フフフ 今度は酔ったら知らないよ
もうアレ克服してるから・・・」


「いやいや 酔った時点で
そこに放置して帰るから」


「冷たいなぁ~
それでも昔オレのこと好きだったわけ?」


「はぁ?それも時効!」


「終わった過去ってことか?
あ~あ ため息出るわ」


「ねっ!
アスパラベーコン巻き頼もうか?
それにじゃがバター」


「話を急に変えんな!」


堂々と昔オレのこと好きだったわけ?
とかよく聞けるよね!
まぁ・・・事実ですけれども・・・。


でも不思議
こんな冗談言いながらお酒を飲むなんて。


中学の友人たちがこれを見たら
どう思うんだろう。



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