し・か・え・し


「中学の同い年の子がこの状況を見たら
なんて思うかな?」


「神野のくそバカたれ!
いまさら誘ってんじゃねーよ!って
言われるんじゃない?」


「そんなこと言うかな?」


「ばーか!お前が登校拒否してるとき
みんなにすごく責められて
こっちが登校拒否したいくらいだったよ」


「そーなんだ・・・ごめんね」


「そこで謝る?オレが悪いのに」


「やめよ!こんな話」


「お前が先に言い出したくせに」


「あはは すみません(笑)」


こうしてバカなことを言って
笑い合えるのもまた不思議なことだけどね。


「あ・・・そう言えばさ
東京でさ オレと一緒に居た
加藤って奴 覚えてる?」


「あ・・・なんとなく」


覚えてるよ
忘れられなくて
今忘れるために頑張ってるのに。


「あいつもさ こっちへ帰ってきてるんだぜ」


「そうなの・・・」


この前あやさんが言ってたこと
本当だったんだ。


「大手の会社を断って
こっちの子会社の試験受け直したって」


「こっちに帰らないといけない状況に
なったのかな?」


「お・ん・な!
女のためだってさ」


「・・・・・・そう」


まさか本当にあたしが原因?




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