し・か・え・し
「この前一緒に飲んだんだけど
その女に会ったか?って聞いたら
会ってないって言ってた
会いに行くつもりはないらしい
会社の子にかわいい子が居て
新しい恋もいいかな?
なんて思ってるらしい」
「そうなんだ・・・」
「バカだろ?
その女とさ 半同棲みたいなこと
してたらしいんだけど
その女もさ 啓吾のこと
何とも思ってねのか?って
言いたいよな
お前は何してんだ?ってさ
顔を見てみたいよな」
半同棲はしてないけど
行き来してたただけ。
「そうだね・・・
あっ!やっと来た!じゃがバター
熱いうちに食べよ」
「はぁ~」
ため息?
「何よ!そのため息」
「お前ってさ 急に話を変えるの
得意なのか?ってかさ~
都合が・・・まっ!いいわ」
何かを言いかけてやめた健斗。
それから雑炊を頼んだりして
お腹いっぱいになった。
「美味しかった!ありがとね」
「いいえ!どういたしまして」
「さすがに今日は酔うまで飲まなかったね」
「当たり前だよ
酔ったら絶対お前に手を出すから」
「はぁ?ワケわかんない」
「すごく心揺れてる」
「へっ?」
「好きだけど好きになってはいけない
好きになったら
痛い目に合いそう・・・かな?」
「何なんそれ!
あっ!!!わかったぁ~
あたしの性格と言うか本性
最悪なヤツって思ってるからでしょ
冷酷で自分勝手だし・・・それに
ワガママだし」
ワガママって東京で言われたよね。
「よく解ってんな!自分のこと」
「やっぱりか!(笑)」
健斗も一緒に笑った。