し・か・え・し
「感動の再会じゃないよ
悲惨な再会だった」
「えっ?よくある相手が記憶喪失とか?」
「あはは
桃華の好きな韓国ドラマじゃないよ
記憶喪失ならまだ頑張れるけど・・・」
「じゃあなに?」
「もう違う相手が居た!
回りのみんながさ
女のことを思って広島に帰ったとか
言ったからさ 少しはあたしのこと?
って期待してたんだけど
そんな甘くないって話よね」
「そーなんだ・・・
あんたを追って帰ったのは本当?」
「二人の接点のない人が
それぞれそう言うから
そうかな?とは自惚れじゃないけど
思ってた でも事実かはわかんないし
もしそうだったとしても
月日は心をすぐに変えちゃうんだもん
聞かなきゃよかった
聞いて少し期待してたあたしは
バカだよね」
「美里だけじゃないよ
あたしでも同じ気持ちになると思うよ
もう心機一転!
気持ちを入れ換えるしかないよね」
「・・・桃華が今そばに居てくれたらな
一緒に飲んでパーと忘れるのに」
「それは・・・無理なことだね
来てと言われても」
「だよね」
「でも!しっかりしなさいよ
明日生徒に迷惑かけないように
授業の妨げになんないように」
「わかってる!
幸いに明日あたしの授業ないから
中学校はお休みなんだ
塾はあるけどね
今日は一人酒して寝るわ
寝て起きたら忘れてる!
・・・といいけど」
「フフフ」
突然笑う桃華。
「なぜ笑う?」
「何が一人酒よ!
弱いくせに!」
そうです・・・。