し・か・え・し


岡田さん・・・
クラスで一番の美女。


だけど 女子の間では
【性格ブス】と陰口で言われてる。


その人と比べられるなんて
思ってもみなかった。


『いつからオレが好きなん?』


『えっ・・・あの・・・
隣の席で話してて色々
教えてくれたり・・・
うん・・・えっと・・・
いつからだろう?』


『はぁ~。。。
石川って鏡見たことある?
持ってこようか?』


『えっ?』


『ブスでデブでバカなお前と
付き合うわけねーだろ!
ある意味揃ってるよ
ブスでデブでバカの3拍子』


好きな人からのその言葉は
あたしを地獄へ落としたのだった。。。


ブスでデブでバカ。


『健斗・・・それは言い過ぎじゃね?』


『ばーか!ちょっと優しくしたぐらいで
勘違いするような女は
言わないとわかんないの!』


『まぁ~確かにな~』


『しかし 3拍子とは
面白い発想だな』


『アハハ~』


『さぁ~帰ろうぜ!
無駄な時間過ごしたわ!』


神野くん一行は教室から出ていった。


大好きな人が
大嫌いな人になった瞬間だった。




これはあたしの中学時代
そう!卒業を控えた
2月下旬の最悪の出来事。






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