し・か・え・し
「似たようなのがあればいいんだけど」
神野くんは同じデザインの物はあるか心配していた。
「違うの選んでいい?」
「美里ちゃんがいいならオレは何でも」
「あ~迷うなぁ~
これもいいし あれもいいし
どっちがいいと思う?」
「迷ってるなら2つ買えば?」
「いいよ1個で」
「遠慮すんなほら!貸しな」
迷ってる2つを取りレジで支払った。
「あ・・・ありがと」
「そんな大したもんじゃないよ
2個で3000円だろ?安いじゃん」
でも・・・。
いまさらあたし
仕返しするのイケイケだったのに
いざこうして買ってもらうと
少しだけ後ろめたい。
これか?桃華が言ってたのは・・・
罪悪感?
ううん 違うよこれは
ホントに無くしちゃった神野くんが悪いのよ
無くすことないじゃん。
素直に今日持ってきてくれたいたら
買ってもらうことなかったのに・・・。