し・か・え・し


「このままさ オレたち付き合っちゃう?」


え・・・まだこれで会うのが
2回目ですけど?展開早くない?


「うん?」


「もうやっちゃったわけだし
こんなパターンもよくない?
身体から始まる付き合いも」


「あ・・・そう・・・ね」


「よくよく考えたらさ
美里ちゃんの肌の温もりを覚えてるんだ
今までにない安心感と言うか」


「そうなの?」


あたしがぐっすり寝た時に
自然と身体がくっ付いていて
気づくと腕の中に居た
すぐに腕から出たけれど・・・。


その時の温もりの事を言ってるのかな?


「うん だから付き合おうよ」


「でも・・・」


「何で?拒否するわけ?
はっきり言うとね
オレ 合コンの時から
美里ちゃんの事気に入ってたんだよね
酔ってしまったのは失敗だったけど
告るつもりだったから」


ホントに?
あたし石川美里だよ?
神野くんの嫌いな3拍子の・・・
ブスでデブでバカの・・・。


ヤバい・・・展開早すぎて何をどうしていいか
わからなくなっちゃった。


どのタイミングでバラせばいいんだろう
それはまだ・・・今じゃないよね。


「どうしたの?オレの事イヤ?」


「・・・信じられなくて・・・
なんであたしなん?って感じで」


「何であたしなん?なんて言わないでくれるかな?
オレが好きだと言ってるのに」



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