し・か・え・し

明くる日 学校が終わり
講義があったため
電源オフにしていた携帯を
立ち上げると健斗からのラインが
来ていた。


【美里のためにバイト休んだよ
だから会おうよ】


今日？
今日は啓次郎が来るって言ってた。


【今日じゃないとダメ？】


【当たり前！会わないんだったら
なんでバイトを休むのか意味わからない】


そうよね・・・


【じゃあ・・・何時？】


【19時にこの前の駅で】


【うん わかった！
後で】


ラインを終えたあと
知らず知らずのうちに
ため息を付いていたようで
桃華に指摘された。


「何か心配事？」


「ううん 違うよ
今日健斗と会うんだ」


「続けてるの？例のあれ
復讐？」


「復讐と言うほどの怖いものじゃなくて
あたしの場合仕返しよ仕返し」


「どっちも一緒ですっ！」


桃華はまた『やめた方がいいってぇ』
そればかり
理由は仕返ししてるつもりが
いつしか絶対あたしが
健斗を好きになると自信を持っていう。


そうなったときには
遅いから近づくなら
もう仕返しする気持ちを捨てろって。


「あたしが健斗を？それはないから
大丈夫！」


「大丈夫って言える？
後であたしに泣きついても知らないよ？」


も～怖いなぁ。。。