し・か・え・し

「なぁ～今日合コンじゃなかったのか？」


「違うよぉ～」


「でも・・・男と居たよね？」


「ちょい ワケあり・・・で」


「ふーん」


「あっ！気になる？
ねぇ～あたしが男と居たのが気になるの？」


少し調子に乗って言ってみた。


「気になるとかじゃないけど
ふと思ったんだ
もし 彼が出来たとして
オレに言いにくいんじゃないのかな？
ってね」


「あはは 残念だなぁ～
ブブー彼氏なんて出来てませーん
えっ？ちょっとぉ？
そんなこと言うってことは？
啓次郎に彼女ができたの？」


「・・・・・・」


何も答えない。


「えー！！！そーなの？
そーだったんだぁ～！
もー！早く言ってよね
それにここに居たらマズイでしょ
さぁ 帰って！」


肩に置いてた頭を退ける。


「もー！人がせっかく
くつろいでるのに
追い返すなよ！」


「だって・・・彼女に悪いじゃん
うん？やっぱ最後にしちゃおう！」


あたしは啓次郎を勢いよく押し倒した。


「お前・・・痛いじゃないか！
加減しろよ！」


「痛くない痛くない！」


そう言いながらキスをする
それも奪うかのように。


「そんなにオレとやりたかったのか？」


「最後にね
思いで作り・・・なんてねっ！」


「勝手に想像しないでくれるかな？
彼女出来たらこんなとこ来ねーわ」


啓次郎の言葉でキスをやめた。


「違うの？出来てないの？
なんだ・・・」