し・か・え・し


「隠さなくていいから」


「隠すも何も・・・」


『おーい!行くぞ』
あやさんは彼に呼ばれて
「じゃぁね たまには飲みに来てよ」
と彼氏の方へ行った。


啓次郎が言わないとわからないよね
あたしと啓次郎はあたしはバイトの最終日に
そんな関係になったのだから・・・。


「綺麗な人だったね友達?」


「先輩だよ
・・・綺麗でしょ」


「でもウケる!さくらだって・・・
ずっとそう呼ばれてるの?」


「そう!出会った頃から」


「だけどさ 紹介して欲しかったな
彼氏だって!」


「あ・・・ごめん」


「それから何か言いかけてなかった?」


あ・・・
あたしあの時の3拍子だって
告白しようと思ってたけど
雰囲気的に言えなくなっちゃった。


「あれ?何だったっけ?」


誤魔化した。


「で?美里の様子が都合のよい日は?」


「うん?何?」


「もー!広島行きの話」


「あ~あ」


「来月の頭ぐらいどう?」


「あ~うん・・・」


一緒に行くのも面白いかもしれない
そこで告白!


いやいや・・・そんなことはダメ。


それまでになんとかしなきゃ。。。


「ねぇ~キスしていい?」


いきなりの言葉に


「へっ?」と言うあたしのヘンテコな返事に
笑いながら肩を抱きながら頬っぺたに
チュッとしてきた。


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