し・か・え・し
「合コンのとき
健斗に襲われたとか言ったんだってな」
「そ・・・それをどうして彬さんが?」
「健斗がオレに言ったんだよ
あいつさ 今病院に通っててさ」
「病院?」
「そう・・・麻奈美と別れたのがショックで
アレが使い物になんないんだよ
それなのにそういう行為が
できるわけない
おまけに子供が出来たら
どうすんだって言ったんだってな
よくそんな嘘言えたもんだよ
そんなこと言うような顔をしてねーのに
何が目的?」
そんなこと知らないから・・・
「あいつ傷ついてた
復讐してやるって!
だからオレに頼んだんだよ
好きなことしていいって
鍵もくれたしさ電話番号もすぐに教えてくれて
だから好きにさせてもらうよ」
そう言ったかと思うと
力強く押し倒された。
「や・やめてよ!!!」
バタバタと暴れるが
「暴れても無駄だよ
ここは密室だかね」
あたしの上におい被さり
両手は押さえつけられて身動きは
取れない。
「ホントにやめて」
「やめられるわけない
こんなにいい獲物を目の前にね」
無理矢理服は剥ぎ取られ
彬の手や唇が身体を這う。
もうこの力に勝てない
そう思うといつしか抵抗するのを
やめて 後は早く終わって!
と願うばかり。
「久々なもんで持ちそうにないわ
はぁ~ウッ!」
喘ぎ声と共にやっと彬が果てた
やっと・・・終わった。
その時あたしの携帯が鳴り始めた
健斗・・・
あたしは電話に出ることもなく
さっさと服を身につけ
健斗のアパートから退出した。