し・か・え・し


「桃華・・・」


今掛けて話出来るのは桃華にだけ。


「どうした?」


「助けて・・・」


「はぁっ?何があったの?」


「・・・・・・」


「どこにいるの?」


「今から行っていい?」


「いいけど来れるの?
大丈夫なの?」


「タクシーで行く」


桃華の家に着いて部屋に入り
桃華の顔を見た瞬間
あたしは号泣してしまった。


「どうしたの?」


「襲われた・・・襲われたって嘘ついたから
本当に襲われちゃったハハハ」


「誰に!あっ!
あの健斗とかいうやつ?」


「その友達 健斗がやれって・・・」


健斗の病気のこととか話した。


「だから辞めなさいって言ったじゃん
でもさ~それって犯罪だよ
訴えなよ!」


「証拠がないもん」


「・・・あ・・・でも!
DNA検査すれば捕まえられるよ」


「もういい」


「泣き寝入りすんの?
それにさ 昔のことをあの人に
話した?」


「もうどうでもいい
どうせ今日会ったら暴露しようと
思ってたから」


「許せない!!!自分でするなら
まだましだけど 友達にやらせるってさ」


「あたしがバカだったんだ
反省してる」





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