恋愛革命-あたし×アイドル-
「俺のこと見て“カッコいー”とか思わないわけ?」

「…えっ!?そ、そんな。思ったにきまってんじゃん!!ずーっと好きだったんだよ!?」







「―…え」

「―…あ」(どーしよう…。いきおいでついっ…)






「翔く~んっ、美南ちゃ~んっ!!お茶にしましょ♪♪おりてきてっ」


下から叔母ちゃんの声が聞こえた。
今のタイミング、超よかったです。叔母ちゃん!!
初めて感謝するよ…!!



「…だって!下、いくねっ…」

「あっ…ちょ…」


翔が何か言いたそうだったけれど、あたしは引き戸を静かにしめた。














これが、あたしとアイツの始まりだった―…。







「あれっ??翔くんは~??」

不思議そうに叔母ちゃんがたずねる。

「…そ、そのうち来ると思うよっ」


ドキドキしすぎて声が裏返る。
きっと今のあたしの顔はゆでダコみたいになっているだろう。


顔がとっても熱かった。




あたしはこのとき、
ある人からの視線に気づくことができなかった。






そう。




翔のお兄さんからの視線に…。

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