恋愛革命-あたし×アイドル-
―自宅―


「ただいま」

溜息とともに言った。

すると台所から

「美南~あんた遅いよ!もう11時でしょ!?早く寝なよ、肌に悪いから」

と、お母さんの声が聞こえてきた。



…うるさいな。
こっちはいろいろ悩んでるんだよ…


お母さんの言葉に聞き耳もたてず、あたしはゆっくり階段をのぼり自分の部屋へ入った。



翔……


なにをそんなに傷ついてるの?

泣くほどつらいの?

あたしわかんない。

わかっちゃいけないことなの?

ねぇ。

あたしは踏み込んじゃダメ?

ねぇ。

教えて。

翔。

知りたいの。

知りたいの。



翔のこと、もっと、知りたいの。




翔に届くことのない想いを、

心の中でどんどん膨らませている。


翔…


あたし、翔が、


スキなの。

< 21 / 47 >

この作品をシェア

pagetop