恋愛革命-あたし×アイドル-
「おはよーございまーす!今日からよろしくー」

ガラガラとドアを開けて、左手であたしの右手を引っ張り、右手を挙げながら教室へズカズカとはいって行った。
すると……


キャ―――――――――――――ッッッッ!!!!!!!


キィー…ン。
鼓膜が破れちゃうってくらいの女の子の黄色い声!
男子も開いた口がふさがらない状態。

「ど、どうしました?!」

叫び声を聞きつけて隣のクラスの先生まで来ている。

でも、今をときめく松山翔だ。
あたりまえ…なのかな。


「ってゆーか松山翔♥くんっっ…なんで美南ちゃんと手つないでるんですかあ??」

クラスでも1位2位を争うくらい可愛い、学級委員のえりが、
目をハートにしながら聞いた。


「ん~?俺美南がすきなのーゴメンね~」



…………は!?


何!?!?

え、何が起きたの!!!???


「「えぇぇええ―――??!!!マヂでぇー!?」」

クラスの女の子も驚いている。

「うわああぁぁーんっっ!グスッ…美南のバカァ!…ひっく…」


どこからか野太い鳴き声…じゃない。泣き声が。

それは学年で1位2位を争うくらいのブサイクの秋子だった。


うるさい。ブスはひっこんでろ。



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