恋愛革命-あたし×アイドル-
…やっぱりアイツだ!

雑誌を莢花から奪うように取り、あたしはズカズカとある人物のもとへと向かった。



そう、翔のところに。



「ねぇ、翔くんコレって絶対……」

言いかけた、その時。

「でやあああぁぁぁあ!!!翔様に近づくなぁあ!!」

ドンッ


ぬおっ………つっ


脇からでっかいケツがとんできた。

衝撃であたしは床にふっとんだ。

何!?なんなの!!?

顔をあげ、ドンケツした奴の姿を探す。

…秋子だ。

ちょっと真面目に痛いんだけど!

「美南ばっか抜けがけしてずるいよぉっ!アンタだけは翔様に近づけさせないんだから!」

…は?

あのー意味がわかりませーん。

…って、こんな豚にかまってるヒマなんかないんだって!


あたしは起き上がり、秋子を押しのけ、雑誌を翔に見せた。


「なんでこの人が載ってんの?」


あたしが指をさしたのは、RYO。


これは…この人は、



ウザったくて、

しゃべり方キモくて、


あたしの敵的な奴。




そう、RYOの正体は、



まぎれもなく…
< 28 / 47 >

この作品をシェア

pagetop