恋愛革命-あたし×アイドル-
ん…?


視線を感じる。

ふとキッチンを見る。



…お母さん、のぞいてるし。


これからの涼さんの話も親に聞かれたくないような内容だったら嫌だったので、あたしは

「涼さん、美南の部屋で話そ」

と、自分の部屋へと案内した。


…てか、また無意識に涼さんの前で自分を名前で呼んでしまった。



なぜ…?


―美南の部屋―


「カワイイんだけど~!女子高生の部屋やばくね?」

部屋に入ったとたん、涼さんが騒ぎ出す。


キモいわ、思春期小僧が。



このしゃべり方、なんとかならないものか。

一人でそんなことを考えていると、

急に涼さんが真顔になり、



「あのさ」



話をはじめた。



「はい?」


「俺な……」

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