恋愛革命-あたし×アイドル-
「…言えない。ごめん」




しばらく間があき、涼さんが答えた。




言えない?


ますます気になる…けど、そこまであたしは鬼じゃない。
…から、聞かないでおこーっと。



「…なんか、涼さんテンションひくーいっ」
(低くさせたのはあたしっぽいんだけど)

「せっかく美南の部屋にきたわけですし!何かであそぼぉ♪」
(声震えちゃう系なんですけどっ)

「そうだね…ありがとよーうっ♪美ぃ南ちゃんっ♪」

…やっといつものキモい涼さんに戻った。
なぜか安心…?

「悪かったね、キモくて★」

「聞こえてたんですか……」


兄弟そろって地獄耳だな。

しみじみそう思う…


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