恋愛革命-あたし×アイドル-
―翔の部屋―

「なんで泣いてんだよ?」

ずっと続いていた沈黙を破ったのは翔だった。


なんでって…翔のせいじゃん…。
翔がこんな性格だったなんてさ…詐欺だよ!!



「…なんでもないしっ!!ってか翔くんには関係ない!!」

「でもさ、なんか明らかに俺が泣かせたって感じだったじゃん」




「それは―…っ」

「…それは翔くんのせいだしっ」





なんでこう…つっかかってほしくない時つっかかってくるのかな。



「ずずっ…翔くんがそんな性格だって知ったら、ファンの子たちが悲しむよ…?」

「…は?どんな性格だよ」



「だから、その…二重人格ってこと!わかんないのっ?」

「仕方ねーじゃん。事務所の社長に“TVでは愛想よく”って言われてるんだからさ」


「そうなんだ…。~でも許せないよ!!あたしそういう人大っきらい!!」


「そんなん知らねーよ」


「ホラ、そういうところ!!直しなよっ」

「あーなるべくね。それよりお前さぁ」



「え?」

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