わたしはみんなに殺された2〜贖罪の時〜
サクマシノ
私の名前は、佐久間詩野。
普通の女子高生…だったけど、今はもう幽霊だ。
私は生前、いじめにあっていた。
いじめが始まったことにより、幼なじみも、仲の良かった友達も離れていって…。
毎日が辛かった。
殴られるのも、蹴られるのも痛かったけど、それより。
人に悪意をぶつけられることが、友達にいないものとして扱われることが、みんなの可哀想なものを見るような目が、悲しくて苦しくて堪らなかった。
…結局、そんな苦痛の毎日に耐えきれなかった私は、怨みを持って自殺した。
絶対に復讐してやる。
いつからだったかな。
もうやめて、って思うより、そう思うことが多くなったのは。
死んでからは、その思い通り、誰も知らない私の世界に人を迷いこませて襲い、復讐することにした。
最初は私をいじめていた主犯グループの5人を。
ただ殺すだけじゃなくて、なるべく絶望するように、最大限の恨みを込めたつもりだ。
泣き叫ぶあの姿、面白かったなぁ。
最後…あと一歩ここから出られるってところで広樹を殺したときの明美の顔と言ったら、大傑作だった。
打ち砕かれた希望って言うの?
最初から希望なんてなかったんだけどね、本当は。